

「本当の結婚式だと思って研修に臨んでください。サービスをする皆さん自身が“ここにいることが嬉しい”という気持ちを持っていれば、そんな表情にはなりません。」
料理監督であるドミニク・ブシェ氏の指導の元でサービス研修が始まろうとしていた矢先、ホールに厳しい声が響いた。研修前の緊張した空気にのまれ、表情の固かったスタッフたちは、思わずはっとさせられた。
「自分自身も楽しむこと」
これは、サービスの本質そのものだ。
場の空気は伝染しやすく、スタッフの心持ちは時にサービスの質を左右する。だからこそ、その日を待ち望んできたお客様と同じくらいの気持ちでサービスすることが、私たちの仕事だ。
「では、始めましょう。」その声で研修は始まった。